カテゴリ:不動産の知識 / 投稿日付:2024/05/17 00:00
皆様、こんにちは。
今回のブログテーマは「働けば働くほど年金が低減!?在職老齢年金制度について(後編)」です。
本ブログでは、前回に引き続き、在職年齢年金ついて解説した後に働くことと年金の関係についてまとめていきます。
在職老齢年金の仕組み
在職老齢年金は、2021(令和3)年度までは、60歳代前半と65歳以降とで計算方法が異なりましたが、
2022(令和4)年度からはどちらも同じ計算方法になりました。
在職老齢年金の計算式(支給停止額の計算式)は以下のとおりです。
(1)基本月額と総報酬月額相当額との合計が48万円以下の場合
年金を全額受給できる(支給停止額0円)
(2)基本月額と総報酬月額相当額との合計が48万円を超える場合
基本月額-(基本月額+総報酬月額相当額-48万円)÷2
年金のために働かない方が得?
年金の調整が行われるラインは48万円です。
「この金額を超えるのであれば働く価値はなくなるのでは?」と懸念される人もいるかもしれません。
結論からいえば、働く価値はあります。なぜなら、48万円を超えて年金が減額されたとしても、
その対象は基準を超えた金額のさらに半分であるためです。
本来もらえるはずだった年金が減らされるのは確かに残念に感じるかもしれません。
しかし、働いた分、70歳以降の厚生老齢年金額が増額されるため、将来へのさらなるリスクヘッジと思っておくのが
得策だといえるでしょう。
働くと損とは一概にいえない
在職老齢年金は、働いたことで基準額を超えてしまうと、受給額の一部が減らされてしまう可能性があります。
働かなければ、もらえたお金が受給できないため、「働き損」と感じてしまう人もいるかもしれません。
しかし、賃金などを適正に定めることで年金額の減額を避けることも可能です。
また、年金が停止や一部停止するということだけでなく、70歳以降の厚生老齢年金が増額されることも押さえておきましょう。
目先の年金額が一部停止されたとしても、心身ともに元気なうちは懸命に働き続け、
「70代以降はその分多めの年金を受給する」という考え方も選択肢の一つといえます。
内容は以上です。
働けば働くほど年金が減額!?在職老齢年金制度について
┗ 参考:https://dear-reicious-online.jp/archives/497
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